北朝鮮が昨年10月、核実験を実施した直後、イランの日刊紙「ケイハン」は「北朝鮮の核実験からの教訓」という題の記事を掲載し、北朝鮮が核実験を成功させた事に対し、「米国からの強い圧力に屈せず、粘りよく初心を貫徹した。平壌の粘り勝ちだ」と指摘したことがある。同日刊紙は同国最高指導者ハメネイ師のお抱えメディアだ。イランの最高指導者の意思表明と受け取って間違いはないはずだ。
イランが北朝鮮の核実験からどのような「教訓」を引き出そうと勝手だが、国際社会が平壌に対して激しいブーイングをしている最中、北朝鮮の核実験から、「圧力に屈せず、辛抱強く継続すれば、核兵器が製造できる」という教訓を引き出したとすれば、イランが将来、北朝鮮に倣って核実験をすることを間接的に宣言したようなものだ。
興味を引く点は、当方が接触した全てのイラン外交官が「ミサイル開発では北朝鮮と共同開発しているが、核開発では如何なる連携もない」と強調し、「テヘランは北朝鮮の核技術支援など必要ではない。なぜならば、わが国の科学技術の方が(北朝鮮より)発展しているからだ」と豪語してきたことだ。
最近では、英紙「デーリー・テレグラフ」が1月24日、欧州防衛担当官筋として「イランが北朝鮮の支援を受けて、地下核実験を計画中」と報じたが、当地のイラン外交筋は同日、当方の質問に答え、「平壌から人民武力省関係者が最近、テヘランを訪問したことは事実だ。訪問目的は両国間の軍事協力の強化だ」と説明する一方、「わが国は北朝鮮と核開発計画で協力する考えはない」と、英紙の報道内容を否定している。
とにかく、イラン外交官には「わが国の方が北朝鮮より発展している」という思いが強い。「独裁国家・北朝鮮と同列に扱ってくれるな」といった悲鳴すら聞こえてくる。だから、北朝鮮の支援を受けて、核兵器を開発していると受け取られることに対して、激しく否定するのだろう。
そのプライド高きイランが、北朝鮮の核実験から将来への教訓を引き出しているとすれば、少し矛盾を感じるが、そこは大らかに受け止めるべきなのだろうか。イランは過去、「ホメイニ師の遺訓」を引き合いに出しては核兵器製造の意思がないことを表明してきたが、ここにきて「北朝鮮の教訓」が「ホメイニ師の遺訓」を揺さぶり始めている。
イランが北朝鮮の核実験からどのような「教訓」を引き出そうと勝手だが、国際社会が平壌に対して激しいブーイングをしている最中、北朝鮮の核実験から、「圧力に屈せず、辛抱強く継続すれば、核兵器が製造できる」という教訓を引き出したとすれば、イランが将来、北朝鮮に倣って核実験をすることを間接的に宣言したようなものだ。
興味を引く点は、当方が接触した全てのイラン外交官が「ミサイル開発では北朝鮮と共同開発しているが、核開発では如何なる連携もない」と強調し、「テヘランは北朝鮮の核技術支援など必要ではない。なぜならば、わが国の科学技術の方が(北朝鮮より)発展しているからだ」と豪語してきたことだ。
最近では、英紙「デーリー・テレグラフ」が1月24日、欧州防衛担当官筋として「イランが北朝鮮の支援を受けて、地下核実験を計画中」と報じたが、当地のイラン外交筋は同日、当方の質問に答え、「平壌から人民武力省関係者が最近、テヘランを訪問したことは事実だ。訪問目的は両国間の軍事協力の強化だ」と説明する一方、「わが国は北朝鮮と核開発計画で協力する考えはない」と、英紙の報道内容を否定している。
とにかく、イラン外交官には「わが国の方が北朝鮮より発展している」という思いが強い。「独裁国家・北朝鮮と同列に扱ってくれるな」といった悲鳴すら聞こえてくる。だから、北朝鮮の支援を受けて、核兵器を開発していると受け取られることに対して、激しく否定するのだろう。
そのプライド高きイランが、北朝鮮の核実験から将来への教訓を引き出しているとすれば、少し矛盾を感じるが、そこは大らかに受け止めるべきなのだろうか。イランは過去、「ホメイニ師の遺訓」を引き合いに出しては核兵器製造の意思がないことを表明してきたが、ここにきて「北朝鮮の教訓」が「ホメイニ師の遺訓」を揺さぶり始めている。