東日本を襲撃した巨大地震と津波は多くの日本人にとって「想定外」の規模だった。地震学者、原発会社関係者にとっても程度の差こそあれ「想定外」であっただろうと思う。
福島原発の危機問題が表面化して以来、「原発会社の危機管理」「政府のマネージメント」が問題にされる。当方などは「人間は突然発生する自然災害に対して完全に対応できるだろうか」と首を傾げたくなる。
原発会社にも問題があったことは明らかだ。10mを越える津波が原発を襲うシナリオを考えず、原発をデザインしたこと、M9の巨大地震が発生すると予想して原発を建設しなかったことなどだ。今から振り返れば、多くの問題点があったことになる。
しかし、原発の建設当初、少なくとも「十分安全だ」という確信があったはずだ。操業当初から「ひょっとしたら津波で原発のオペレーションに支障がきたす」と考えた原発会社関係者がいたとすれば、それこそ問題だ。
巨大地震が発生した後、人は問題点を考え、追求する。そのうち、「自然災害ではなく、人災だった」と結論をつける人々も出てくる。そして原発会社、政治などを批判し、その責任を追及し出す。
「天罰」発言をして批判を受けた政治家がいたが、「天罰説」がまかり通れば、人々はもはや考える必要はないから、ある意味で楽だ。「神よ、なぜあなたはわれわれが住んでいた家屋や原発を破壊し、多くの国民を放射能で汚染されるのですか」と、神を呪い、嘆いていればいいからだ。しかし、大多数の国民はそれを(天罰説)良しとしない。
国連環境計画(UNEP)のシュタイナー事務局長は6日、ウィーンの記者会見で「日本は津波対策、原発建設などあらゆる分野で優れた国だ。必要な全てを想定して準備してきたが、今回の巨大地震、津波はその準備した全てを凌駕した」と説明している。すなわち、「人間の想定を超えた自然災害だった」という認識だ。
人間の「想定外」の災害だったから、他者を批判することも出来ない。想定外の災害で生じた被害を最小限度に押える努力と今後の対策に力を注ぐべきだ。それを通じて、文明と文化も発展してきた。宿命論に陥り、悲観的になる必要はない。
繰り返すが、人がいくら想定したとしてもそれを凌駕した自然災害は将来も起きるだろう。人は「全てを想定はできない」という厳粛な現実を受けいれなければならない。われわれはもう一度、自然一般に対して謙虚になって対応すべきだ。人と自然の調和こそ本来、願われていることではないだろうか。
福島原発の危機問題が表面化して以来、「原発会社の危機管理」「政府のマネージメント」が問題にされる。当方などは「人間は突然発生する自然災害に対して完全に対応できるだろうか」と首を傾げたくなる。
原発会社にも問題があったことは明らかだ。10mを越える津波が原発を襲うシナリオを考えず、原発をデザインしたこと、M9の巨大地震が発生すると予想して原発を建設しなかったことなどだ。今から振り返れば、多くの問題点があったことになる。
しかし、原発の建設当初、少なくとも「十分安全だ」という確信があったはずだ。操業当初から「ひょっとしたら津波で原発のオペレーションに支障がきたす」と考えた原発会社関係者がいたとすれば、それこそ問題だ。
巨大地震が発生した後、人は問題点を考え、追求する。そのうち、「自然災害ではなく、人災だった」と結論をつける人々も出てくる。そして原発会社、政治などを批判し、その責任を追及し出す。
「天罰」発言をして批判を受けた政治家がいたが、「天罰説」がまかり通れば、人々はもはや考える必要はないから、ある意味で楽だ。「神よ、なぜあなたはわれわれが住んでいた家屋や原発を破壊し、多くの国民を放射能で汚染されるのですか」と、神を呪い、嘆いていればいいからだ。しかし、大多数の国民はそれを(天罰説)良しとしない。
国連環境計画(UNEP)のシュタイナー事務局長は6日、ウィーンの記者会見で「日本は津波対策、原発建設などあらゆる分野で優れた国だ。必要な全てを想定して準備してきたが、今回の巨大地震、津波はその準備した全てを凌駕した」と説明している。すなわち、「人間の想定を超えた自然災害だった」という認識だ。
人間の「想定外」の災害だったから、他者を批判することも出来ない。想定外の災害で生じた被害を最小限度に押える努力と今後の対策に力を注ぐべきだ。それを通じて、文明と文化も発展してきた。宿命論に陥り、悲観的になる必要はない。
繰り返すが、人がいくら想定したとしてもそれを凌駕した自然災害は将来も起きるだろう。人は「全てを想定はできない」という厳粛な現実を受けいれなければならない。われわれはもう一度、自然一般に対して謙虚になって対応すべきだ。人と自然の調和こそ本来、願われていることではないだろうか。
ところで、当方が住む音楽の都ウィーン市でも国連職員の募金活動や音楽家たちのチャリテイー・コンサートが開催されている。原発の放射能恐怖が強い国民だが、慈善活動には本来、非常に積極的な国民だ。