人を選ぶ、という作業は本当に難しい。その能力、個性から家庭環境までさまざまな条件を多様な角度から判断しなければならないからだ。
指導者や政治家は人を見る目がなければならない。正しい時、適任者を選ぶことは指導者の不可欠な条件だからだ。逆にいうと、「人を見る目」をもたない政治家や指導者は最終的には自ら墓穴を掘ってしまう。
最近では、政界から引退を表明したオーストリアのヨゼフ・プレル財務相(副首相兼任、「国民党」党首)がその実例に当たるだろう。彼自身が選んだ閣僚(法相や家族問題担当次官)や欧州議会議員が悉く裏目に出、腐敗、不法ロビー活動、職務能力の不足などが明らかになったのだ。政敵から叩かれ、自身の面子を失う、といった具合だ。最後は、42歳という若さながら肺塞栓症で政界から引退を余儀なくされたばかりだ。
ここではプレル氏のことを再度、言及するつもりはない。ウィーンに本部を置く国連薬物犯罪事務所(UNODC)のロシア出身フェドトブ事務局長が選んだ親善大使についてだ。
同事務局長は昨年10月、ハリウッドの映画俳優ニコラス・ケイジ氏(47)をUNIODC親善大使に任命したが、肝心のケイジ氏が今月16日、韓国系の夫人との喧嘩の末、警察に捕まってしまったのだ。
米ルイジアナ州ニューオリンズ警察によれば、ケイジ氏は妻のアリス・キムと喧嘩した後、駐車していた自動車を足で蹴っ飛ばして破損させた。警察がくると、タクシーで逃げようとしたが逮捕されたという。ケイジ氏は当時、泥酔状態だった。
ケイジ氏の脱線は報道済みだから、これ以上書く必要がないが、欧米メディアはケイジ氏が犯罪対策の国連機関UNODCの親善大使という事実を忘れている。
ケイジ氏は昨年10月21日、 ウィーンを訪問し、UNODC国際組織犯罪防止条約10周年締結国会議第5会期の場でメッセージをした。同氏は終始、真剣な顔で組織犯罪の現状や残虐性について、自身の体験を踏まえて約15分間、語った。そして「自分は俳優として過去、さまざまな役割を演じてきた。英雄、卑劣な人間、愛人、敗北者、そして犯罪人から犯罪と戦う人物まで演じてきた。しかし、UNODCの親善大使は自分にとって最も挑戦的であり、有意義な役だ」と述べている。
あれから半年後、UNODCの親善大使は愛妻との喧嘩の末、器物損傷で逮捕されてしまったわけだ(UNODCのプレス・リリース2010年10月21日参照)。
ケイジ氏の逮捕で面目を潰したのは本人と同氏を親善大使に任命したフェドトブ事務局長だろう。特に、メディアの関心を惹くためにハリウッドの有名な俳優を親善大使に選んだフェドトブ事務局長は「先見の明がなかった」「人を見る目がなかった」といわれても致し方がないところだ。
指導者や政治家は人を見る目がなければならない。正しい時、適任者を選ぶことは指導者の不可欠な条件だからだ。逆にいうと、「人を見る目」をもたない政治家や指導者は最終的には自ら墓穴を掘ってしまう。
最近では、政界から引退を表明したオーストリアのヨゼフ・プレル財務相(副首相兼任、「国民党」党首)がその実例に当たるだろう。彼自身が選んだ閣僚(法相や家族問題担当次官)や欧州議会議員が悉く裏目に出、腐敗、不法ロビー活動、職務能力の不足などが明らかになったのだ。政敵から叩かれ、自身の面子を失う、といった具合だ。最後は、42歳という若さながら肺塞栓症で政界から引退を余儀なくされたばかりだ。
ここではプレル氏のことを再度、言及するつもりはない。ウィーンに本部を置く国連薬物犯罪事務所(UNODC)のロシア出身フェドトブ事務局長が選んだ親善大使についてだ。
同事務局長は昨年10月、ハリウッドの映画俳優ニコラス・ケイジ氏(47)をUNIODC親善大使に任命したが、肝心のケイジ氏が今月16日、韓国系の夫人との喧嘩の末、警察に捕まってしまったのだ。
米ルイジアナ州ニューオリンズ警察によれば、ケイジ氏は妻のアリス・キムと喧嘩した後、駐車していた自動車を足で蹴っ飛ばして破損させた。警察がくると、タクシーで逃げようとしたが逮捕されたという。ケイジ氏は当時、泥酔状態だった。
ケイジ氏の脱線は報道済みだから、これ以上書く必要がないが、欧米メディアはケイジ氏が犯罪対策の国連機関UNODCの親善大使という事実を忘れている。
ケイジ氏は昨年10月21日、 ウィーンを訪問し、UNODC国際組織犯罪防止条約10周年締結国会議第5会期の場でメッセージをした。同氏は終始、真剣な顔で組織犯罪の現状や残虐性について、自身の体験を踏まえて約15分間、語った。そして「自分は俳優として過去、さまざまな役割を演じてきた。英雄、卑劣な人間、愛人、敗北者、そして犯罪人から犯罪と戦う人物まで演じてきた。しかし、UNODCの親善大使は自分にとって最も挑戦的であり、有意義な役だ」と述べている。
あれから半年後、UNODCの親善大使は愛妻との喧嘩の末、器物損傷で逮捕されてしまったわけだ(UNODCのプレス・リリース2010年10月21日参照)。
ケイジ氏の逮捕で面目を潰したのは本人と同氏を親善大使に任命したフェドトブ事務局長だろう。特に、メディアの関心を惹くためにハリウッドの有名な俳優を親善大使に選んだフェドトブ事務局長は「先見の明がなかった」「人を見る目がなかった」といわれても致し方がないところだ。
