8月31日の朝日新聞13版は国際面で「スロバキア首都郊外で男が銃乱射、6人死亡」という記事を掲載した。それによると、「犯人は15歳の少年で麻薬とアルコールの常習者……」という。
しかし、実際は「犯人は48歳の元兵士。機関銃などで隣室のロマ人家族(6人)を射殺した後、屋外に出て乱射を繰り返し、合わせて7人を殺した後、自殺した」ということだ。すなわち、朝日の事件報道は「スロバキア首都郊外で……」という触りの部分だけが正しく、後は全て間違っていたわけだ。
天下の朝日記者がどうしてこのような誤報を東京に送信したのか。理由ははっきりしている。朝日の記事はウィーン発であり、AFP発の記事を土台としてまとめられたものだからだ。その肝心の情報源が間違っていたのだから、記事は誤報とならざるを得ないわけだ。朝日のウィーン特派員の責任ではないが、速報を優先し、情報の確認作業が十分でなかったのだろう。
考えていただきたい。「15歳の少年の銃乱射事件」と「48歳の元兵士の事件」では事件の衝撃はまったく異なる。スロバキアの殺人事件報道では、犯人のプロファイルが時間の経過と共に大きく変っていった。最初の速報で「麻薬とアルコールに溺れた15歳の蛮行」(朝日の記事)が報じられ、その直後「50歳台の元兵士像」に訂正され、犯行動機として「ロマ人家庭と隣人の少数民族憎悪感」が浮上してきた、といった具合だ。読者も戸惑ったことだろう(犯人が自殺したので、犯行動機の詳細な解明は難しいかもしれない)。
メディアは速報性が要求されるが、その際も事実確認が不可欠だ。読者はメディアの報道内容を信じ、そこから事件を評価するからだ。第一報が間違っていた場合、メディア側は即訂正記事を掲載しなければならない(朝日新聞がスロバキアの大量殺人事件で修正記事を掲載したと信じる)。
ちなみに、朝日新聞は昨年6月16日と18日の2度にわたり、金正日労働党総書記の有力後継者・金正銀氏が胡錦涛中国国家主席と会談したと詳細に報じたことがある。中国外務省はその直後、「小説のような作り話」と一蹴したが、朝日新聞はこれまで訂正記事を掲載していない。
朝日新聞が主張するように、正銀氏が既に昨年、中国指導者と会合していたのであれば、金総書記の再訪中で正銀氏の同行云々は新鮮味に欠けたテーマとなるが、実際はそうではなかった。日韓メディアは正銀氏が同行したか否かに強い関心を示した。多くのメディアは「正銀氏がまだ中国指導者と会合していない」ことを知っていたからだ。蚊帳の外に置かれていたのは、朝日新聞の1面トップ記事を読んだ読者だけだ。「朝日は読者を馬鹿にしている」と批判されても仕方がないところだ。
しかし、実際は「犯人は48歳の元兵士。機関銃などで隣室のロマ人家族(6人)を射殺した後、屋外に出て乱射を繰り返し、合わせて7人を殺した後、自殺した」ということだ。すなわち、朝日の事件報道は「スロバキア首都郊外で……」という触りの部分だけが正しく、後は全て間違っていたわけだ。
天下の朝日記者がどうしてこのような誤報を東京に送信したのか。理由ははっきりしている。朝日の記事はウィーン発であり、AFP発の記事を土台としてまとめられたものだからだ。その肝心の情報源が間違っていたのだから、記事は誤報とならざるを得ないわけだ。朝日のウィーン特派員の責任ではないが、速報を優先し、情報の確認作業が十分でなかったのだろう。
考えていただきたい。「15歳の少年の銃乱射事件」と「48歳の元兵士の事件」では事件の衝撃はまったく異なる。スロバキアの殺人事件報道では、犯人のプロファイルが時間の経過と共に大きく変っていった。最初の速報で「麻薬とアルコールに溺れた15歳の蛮行」(朝日の記事)が報じられ、その直後「50歳台の元兵士像」に訂正され、犯行動機として「ロマ人家庭と隣人の少数民族憎悪感」が浮上してきた、といった具合だ。読者も戸惑ったことだろう(犯人が自殺したので、犯行動機の詳細な解明は難しいかもしれない)。
メディアは速報性が要求されるが、その際も事実確認が不可欠だ。読者はメディアの報道内容を信じ、そこから事件を評価するからだ。第一報が間違っていた場合、メディア側は即訂正記事を掲載しなければならない(朝日新聞がスロバキアの大量殺人事件で修正記事を掲載したと信じる)。
ちなみに、朝日新聞は昨年6月16日と18日の2度にわたり、金正日労働党総書記の有力後継者・金正銀氏が胡錦涛中国国家主席と会談したと詳細に報じたことがある。中国外務省はその直後、「小説のような作り話」と一蹴したが、朝日新聞はこれまで訂正記事を掲載していない。
朝日新聞が主張するように、正銀氏が既に昨年、中国指導者と会合していたのであれば、金総書記の再訪中で正銀氏の同行云々は新鮮味に欠けたテーマとなるが、実際はそうではなかった。日韓メディアは正銀氏が同行したか否かに強い関心を示した。多くのメディアは「正銀氏がまだ中国指導者と会合していない」ことを知っていたからだ。蚊帳の外に置かれていたのは、朝日新聞の1面トップ記事を読んだ読者だけだ。「朝日は読者を馬鹿にしている」と批判されても仕方がないところだ。
