バチカン放送(独語電子版)は今月15日、「覚醒したイラン人たち」というタイトルで独ベルリン居住の亡命イラン人映画製作者、アヤト・ナジャフィ氏(Ayat Najafi)の見解を掲載している。以下、その要点を紹介する。
イランでは現在、青年、学生、女性たちが自由と民主化を要求して路上デモを繰り返している。ナジャフィ氏は「国民は覚醒した。国民は人権や民主主義について多くのことを知っている。自分がまだイランに住んでいた時、国民は政治や人権などを語る熱意もなく、もっぱら個人生活の改善に専心してきたが、今日、人権や民主主義といった基本権利の獲得に心を砕き始めた」と証言した。
同氏はインターネットを通じ、母国の民主化の促進を進めているが、「自分の人生で最も困難な時を過ごしている。多くの友人、知人が治安当局に逮捕され刑務所に送られている」という。
イランは目下、「急激な改革」か「完全な独裁政治」の選択を問われているという。中途半端な選択肢ではない。
イラン国民の70%は30歳以下だ。そのため、政権側は学生運動の拠点の大学を監視対象にしている。テヘラン大学教授で科学者のマスード・モハマディ氏が今月12日、遠隔操作による爆弾テロで殺害される事件が発生したが、同事件もその流れから理解すべきだという。
政府側は事件後、「外国のテロリストの犠牲となった」と表明したが、実際は政府側の仕業だ。大学教授は核物理学者ではなく、核分野とはまったく関係のない学者だ。しかし、政府側は核物理学者だと虚言し、「米国とイスラエルの仕業」と堂々と主張している。
ナジャフィ氏によると、「教授は昨年6月の大統領選では野党候補のミルホセイン・ムサビ氏(元首相)を支持し、大統領選後の抗議デモにも参加した。それゆえに、殺害されたのだ」という。また、「他の大学教授たちが先日、最高指導者のハメネイ師宛てに書簡を送り、『どうして大学を監視するのか』と抗議した。そこで政府はモハマデイ氏を殺害することで、他の教授たちを威嚇した」と分析する。
同氏は最後に、「イラン当局への制裁は必要だが、核開発計画への制裁ではなく、人権蹂躙に対する制裁だ」と述べ、「国連はイランに人権監視団を派遣すべきだ」と提案している。
イランでは現在、青年、学生、女性たちが自由と民主化を要求して路上デモを繰り返している。ナジャフィ氏は「国民は覚醒した。国民は人権や民主主義について多くのことを知っている。自分がまだイランに住んでいた時、国民は政治や人権などを語る熱意もなく、もっぱら個人生活の改善に専心してきたが、今日、人権や民主主義といった基本権利の獲得に心を砕き始めた」と証言した。
同氏はインターネットを通じ、母国の民主化の促進を進めているが、「自分の人生で最も困難な時を過ごしている。多くの友人、知人が治安当局に逮捕され刑務所に送られている」という。
イランは目下、「急激な改革」か「完全な独裁政治」の選択を問われているという。中途半端な選択肢ではない。
イラン国民の70%は30歳以下だ。そのため、政権側は学生運動の拠点の大学を監視対象にしている。テヘラン大学教授で科学者のマスード・モハマディ氏が今月12日、遠隔操作による爆弾テロで殺害される事件が発生したが、同事件もその流れから理解すべきだという。
政府側は事件後、「外国のテロリストの犠牲となった」と表明したが、実際は政府側の仕業だ。大学教授は核物理学者ではなく、核分野とはまったく関係のない学者だ。しかし、政府側は核物理学者だと虚言し、「米国とイスラエルの仕業」と堂々と主張している。
ナジャフィ氏によると、「教授は昨年6月の大統領選では野党候補のミルホセイン・ムサビ氏(元首相)を支持し、大統領選後の抗議デモにも参加した。それゆえに、殺害されたのだ」という。また、「他の大学教授たちが先日、最高指導者のハメネイ師宛てに書簡を送り、『どうして大学を監視するのか』と抗議した。そこで政府はモハマデイ氏を殺害することで、他の教授たちを威嚇した」と分析する。
同氏は最後に、「イラン当局への制裁は必要だが、核開発計画への制裁ではなく、人権蹂躙に対する制裁だ」と述べ、「国連はイランに人権監視団を派遣すべきだ」と提案している。