イラク政府は19日、ニューヨークの国連で包括的核実験禁止条約(CTBT)に署名した。CTBT機関暫定技術事務局のティボア・トット事務局長は20日、ウィーンのCTBT機関本部で記者会見を開き、「イラクの署名を歓迎する。同国の署名は核軍縮、核拡散防止への強い政治的シグナルだ」と評価した。
イラクが署名したことで、署名国数は8月現在で179カ国、批准国は144カ国、その内、条約発効に不可欠な、核開発能力保有国44カ国(研究用、発電用の原子炉保有国)では35カ国が批准済みだ。イラクは44カ国グループには属していない。
イラク戦争が終決して5年余りが経過した。フセイン政権の崩壊後、イラクではシーア派とスン二派の宗派間の対立が先鋭化する一方、国際テロの活動舞台となるなど、一時は混乱を極めたが、マリキ政権になってから、治安も次第に安定し、国際社会への復帰も加速してきた。また、同国の原油生産量も今日、日量200万バレルを上回るなど、国民経済は回復の兆候が見られる。今回のCTBT署名はその成果の一つといえるわけだ。
ところで、イラクの署名はイスラエル、エジプト、イランなど中東諸国にも少なからずの影響を与えることが予想される。イラク周辺国の条約状況を見ると、44カ国に入るイスラエル、エジプト、イランの3国は1996年にいずれも署名済みだが、依然批准していない。中東地域で未署名国はサウジアラビアとシリアの2国だけとなった。
トット事務局長は「中東地域は紛争地域だ。その地域の大国だったイラクがCTBTの加盟国となったことで、中東和平に貢献することが期待できる」と述べている。米宇宙飛行士・二ール・A・アームストロングの有名な言葉に倣っていうならば、「イラクのCTBT署名は小さな一歩だが、中東地域にとって偉大な一歩」といえるかもしれない。
イラクが署名したことで、署名国数は8月現在で179カ国、批准国は144カ国、その内、条約発効に不可欠な、核開発能力保有国44カ国(研究用、発電用の原子炉保有国)では35カ国が批准済みだ。イラクは44カ国グループには属していない。
イラク戦争が終決して5年余りが経過した。フセイン政権の崩壊後、イラクではシーア派とスン二派の宗派間の対立が先鋭化する一方、国際テロの活動舞台となるなど、一時は混乱を極めたが、マリキ政権になってから、治安も次第に安定し、国際社会への復帰も加速してきた。また、同国の原油生産量も今日、日量200万バレルを上回るなど、国民経済は回復の兆候が見られる。今回のCTBT署名はその成果の一つといえるわけだ。
ところで、イラクの署名はイスラエル、エジプト、イランなど中東諸国にも少なからずの影響を与えることが予想される。イラク周辺国の条約状況を見ると、44カ国に入るイスラエル、エジプト、イランの3国は1996年にいずれも署名済みだが、依然批准していない。中東地域で未署名国はサウジアラビアとシリアの2国だけとなった。
トット事務局長は「中東地域は紛争地域だ。その地域の大国だったイラクがCTBTの加盟国となったことで、中東和平に貢献することが期待できる」と述べている。米宇宙飛行士・二ール・A・アームストロングの有名な言葉に倣っていうならば、「イラクのCTBT署名は小さな一歩だが、中東地域にとって偉大な一歩」といえるかもしれない。
