ローマ法王ベネディクト16世は4月19日、法王就任3周年目を迎えるが、それに先駆け同月16日に81歳の誕生日を祝う。
ドイツ出身の法王に、ここにきて少々疲れが見え出してきた。復活祭前後の信者の謁見回数が制限される一方、バチカン法王庁のトップ、国務省長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿が法王の意向を受けて外遊するケースが増加している。同枢機卿は国務省長官就任10カ月間で7度の外遊を行っているほどだ。異常に多い。これも高齢法王の健康を配慮し、国務長官が法王の代行を行っていることが伺える。
ベネディクト16世は4月に入ると、今年最大の外遊が控えている。米国訪問だ。期間は4月15日から21日まで。ハイライトは、ワシントンでブッシュ米大統領との首脳会談(15日)と国連総会での演説(18日)だ。
ローマ法王が今から心待ちしているのは7月28日から2週間の夏期休暇という。法王はその期間、大好きなピアノを心ゆくまで演奏したいという。そのため、休暇先の南チロルの法王夏季用別荘にピアノが運び込まれる予定だ。
歴代の法王もそれぞれ趣味を持っていた。例えば、前任者、故ヨハネ・パウロ2世は山登りとスキーが好きであり、ギター演奏もプロ級だった。外交センスもあった同2世は法王時代、100回を越える外遊を行っている。その点、ベネディクト16世は法王選出時に既に79歳の高齢だったこともあって、就任当初から前任者のような華やかな外遊は期待できなかった。その代わり、といったら可笑しいが、「ナザレのイエス」など数多くの著書を出版し、学者法王としてその存在感を誇示している、といった具合だ。
外遊、謁見、イベント、ミサなど、秒刻みのスケジュールから解放される夏季休暇の日々、ベネディクト16世はピアノの前に座して、どのような曲を演奏しながら神との対話を重ねていくのだろうか。
ドイツ出身の法王に、ここにきて少々疲れが見え出してきた。復活祭前後の信者の謁見回数が制限される一方、バチカン法王庁のトップ、国務省長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿が法王の意向を受けて外遊するケースが増加している。同枢機卿は国務省長官就任10カ月間で7度の外遊を行っているほどだ。異常に多い。これも高齢法王の健康を配慮し、国務長官が法王の代行を行っていることが伺える。
ベネディクト16世は4月に入ると、今年最大の外遊が控えている。米国訪問だ。期間は4月15日から21日まで。ハイライトは、ワシントンでブッシュ米大統領との首脳会談(15日)と国連総会での演説(18日)だ。
ローマ法王が今から心待ちしているのは7月28日から2週間の夏期休暇という。法王はその期間、大好きなピアノを心ゆくまで演奏したいという。そのため、休暇先の南チロルの法王夏季用別荘にピアノが運び込まれる予定だ。
歴代の法王もそれぞれ趣味を持っていた。例えば、前任者、故ヨハネ・パウロ2世は山登りとスキーが好きであり、ギター演奏もプロ級だった。外交センスもあった同2世は法王時代、100回を越える外遊を行っている。その点、ベネディクト16世は法王選出時に既に79歳の高齢だったこともあって、就任当初から前任者のような華やかな外遊は期待できなかった。その代わり、といったら可笑しいが、「ナザレのイエス」など数多くの著書を出版し、学者法王としてその存在感を誇示している、といった具合だ。
外遊、謁見、イベント、ミサなど、秒刻みのスケジュールから解放される夏季休暇の日々、ベネディクト16世はピアノの前に座して、どのような曲を演奏しながら神との対話を重ねていくのだろうか。