セルビア共和国帰属のコソボ自治州は17日、独立宣言を表明した。欧州連合(EU)を含む欧米諸国の大方は独立承認に傾いている(国内に少数民族問題を抱えるスペイン、キプロスなど5カ国は承認を渋っている)。ところで、宗教界はアルバニア系住民が大多数を占めるコソボの独立宣言をどのように受け止めているのだろか。
アルバニア系住民はイスラム教徒が大多数だ。そのためか、世界のイスラム教国の中でコソボの独立宣言を批判した国はこれまでのところ皆無だ。興味をひく点は、米国がコソボの独立を積極的に支持してきたこと、同自治州のサチ首相が野党時代から米国と接触してきた人物であることなど、イスラム教国ではまったく問題視されていないことだ。
一方、セルビアの主要宗派、正教はコソボ自治州の一方的な独立宣言を「国際条約の明確な違反だ。コソボはセルビア領土だ」と批判し、独立宣言の無効を主張する一方、コソボ内の正教徒に対し、「そこに留まり、神の公平が顕れるのを待つべきだ」と呼びかけている。正教のアルテミイェ主教は「「コソボ自治州の独立は欧州全土に修復不可能な悲劇をもたらす。コソボの独立はがん腫瘍と比較できる。それは単に地域だけではなく、全欧州に影響を及ぼすだろう」と指摘し、コソボの独立に警告を発している一人だ。
コソボ紛争後、国連暫定統治機構(UNMIK)が9年間、自治州を統治してきたが、その期間に約20万人のセルビア人がコソボから母国セルビアに避難していった。実際、コソボ自治州では、約150の正教教会や修道院が破壊される一方、サウジアラビアや湾岸諸国から資金が流入し、400以上のイスラム寺院が建立されているという。セルビア正教側は「コソボが独立した場合、過去2000年間続いてきた同地域のキリスト教の歴史が消滅する」と深刻に受け取っている。
世界最大のキリスト宗派、ローマ・カトリック教会総本山、バチカン法王庁は過去、コソボ問題では、内政干渉を回避するという立場から、独立に反対も賛成も表明してこなかった。ただ、「コソボが再び、民族闘争に巻き込まれないように、セルビアとコソボ側は直接交渉を継続して、双方合意できる解決策を模索すべきだ」と述べてきただけだ。なお、コソボの独立承認問題については、バチカンは早期承認の考えはなく、「独立宣言後の状況を慎重に注視していく」との立場を取っている。
アルバニア系住民はイスラム教徒が大多数だ。そのためか、世界のイスラム教国の中でコソボの独立宣言を批判した国はこれまでのところ皆無だ。興味をひく点は、米国がコソボの独立を積極的に支持してきたこと、同自治州のサチ首相が野党時代から米国と接触してきた人物であることなど、イスラム教国ではまったく問題視されていないことだ。
一方、セルビアの主要宗派、正教はコソボ自治州の一方的な独立宣言を「国際条約の明確な違反だ。コソボはセルビア領土だ」と批判し、独立宣言の無効を主張する一方、コソボ内の正教徒に対し、「そこに留まり、神の公平が顕れるのを待つべきだ」と呼びかけている。正教のアルテミイェ主教は「「コソボ自治州の独立は欧州全土に修復不可能な悲劇をもたらす。コソボの独立はがん腫瘍と比較できる。それは単に地域だけではなく、全欧州に影響を及ぼすだろう」と指摘し、コソボの独立に警告を発している一人だ。
コソボ紛争後、国連暫定統治機構(UNMIK)が9年間、自治州を統治してきたが、その期間に約20万人のセルビア人がコソボから母国セルビアに避難していった。実際、コソボ自治州では、約150の正教教会や修道院が破壊される一方、サウジアラビアや湾岸諸国から資金が流入し、400以上のイスラム寺院が建立されているという。セルビア正教側は「コソボが独立した場合、過去2000年間続いてきた同地域のキリスト教の歴史が消滅する」と深刻に受け取っている。
世界最大のキリスト宗派、ローマ・カトリック教会総本山、バチカン法王庁は過去、コソボ問題では、内政干渉を回避するという立場から、独立に反対も賛成も表明してこなかった。ただ、「コソボが再び、民族闘争に巻き込まれないように、セルビアとコソボ側は直接交渉を継続して、双方合意できる解決策を模索すべきだ」と述べてきただけだ。なお、コソボの独立承認問題については、バチカンは早期承認の考えはなく、「独立宣言後の状況を慎重に注視していく」との立場を取っている。
