北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記の長男、金正男氏(36)が近い将来、フランスを訪問するとの外電が流れた。正男氏が北京の北朝鮮大使館を通じて駐中国のフランス大使館に査証(ビザ)を申請したという。
正男氏は2004年11月にもパリを訪問、高級ホテル「リッツ」に滞在した後、ホテル専属運転手を借り切ってウィーンまで足を伸ばしたことがある。その時は、「正男氏の暗殺情報」があるとして、オーストリア内務省の身辺警備員が24時間、正男氏を監視するという出来事が生じた。そのため、正男氏のウィーン訪問はメディアにも報じられた。
ちなみに、当方がオーストリア内務省関係者から入手したところによると、「正男氏暗殺情報」は実際は誤報であり、正男氏は暗殺の恐れをまったく感じることなく、「音楽の都」ウィーンを満喫してモスクワ経由でマカオに戻っていった。
さて、正男氏が再び、フランスを訪れるのかを確認するために、金総書記の遠縁で、正男氏の親族に当たる人物に聞いてみた。同氏曰く、「何も連絡が入っていない。正男氏が訪欧するならば、自分にも連絡が入ってくるが、何も聞いていない。誤報だろう」とかなり確信をもって言い切った。
正男氏が5日間のウィーン滞在中、2人の北朝鮮人に会った。1人は朴商務官だ。もう1人がこの人物だ。興味を引く事実は、正男氏がウィーン滞在中、駐オーストリアの北朝鮮大使の金光燮氏(金総書記の義弟)と1度も会っていないことだ。金大使の金敬淑夫人は故金日成主席と金聖愛夫人との長女だ。一方、正男氏は金総書記と故成恵琳夫人(モスクワで療養中死去)の間の長男だ。世代と血筋が違う。
「正男氏は自由に使えるかなりの資金を保持しているはずだが・・」と聞くと、この人物は「資金、そんなものはない」という。これで引っ込んでしまえは話にならない。当方は気力を振り起こして、「ウィーン訪問時には、正男氏は5つ星ホテルでスイートに泊まり、豪華な生活を堪能していたと聞く」と少し突っ込んでみた。するとこの人物は鋭い目を当方に向け、「オーストリア内務省関係者から入手した情報だろう。確かに、正男氏は金をもっている」と答えたが、それ以上聞くな、といった強い響きがあった。
そこでテーマを変えて聞いた。「正男氏はお国では重要な任務を持っているのですか」。この人物は「重要な任務?」と聞き直しながら笑った。それを良い事に、当方は「ディズニーランド訪問以外の任務ですよ」と冗談を言ってしまったのだ。この人物はもはや何も答えてくれなくなった。
当方と「正男氏に近い人物」との短い会話はこのようにして終わった。いずれにしても、正男氏の近日中の訪仏予定はないようだ。
正男氏は2004年11月にもパリを訪問、高級ホテル「リッツ」に滞在した後、ホテル専属運転手を借り切ってウィーンまで足を伸ばしたことがある。その時は、「正男氏の暗殺情報」があるとして、オーストリア内務省の身辺警備員が24時間、正男氏を監視するという出来事が生じた。そのため、正男氏のウィーン訪問はメディアにも報じられた。
ちなみに、当方がオーストリア内務省関係者から入手したところによると、「正男氏暗殺情報」は実際は誤報であり、正男氏は暗殺の恐れをまったく感じることなく、「音楽の都」ウィーンを満喫してモスクワ経由でマカオに戻っていった。
さて、正男氏が再び、フランスを訪れるのかを確認するために、金総書記の遠縁で、正男氏の親族に当たる人物に聞いてみた。同氏曰く、「何も連絡が入っていない。正男氏が訪欧するならば、自分にも連絡が入ってくるが、何も聞いていない。誤報だろう」とかなり確信をもって言い切った。
正男氏が5日間のウィーン滞在中、2人の北朝鮮人に会った。1人は朴商務官だ。もう1人がこの人物だ。興味を引く事実は、正男氏がウィーン滞在中、駐オーストリアの北朝鮮大使の金光燮氏(金総書記の義弟)と1度も会っていないことだ。金大使の金敬淑夫人は故金日成主席と金聖愛夫人との長女だ。一方、正男氏は金総書記と故成恵琳夫人(モスクワで療養中死去)の間の長男だ。世代と血筋が違う。
「正男氏は自由に使えるかなりの資金を保持しているはずだが・・」と聞くと、この人物は「資金、そんなものはない」という。これで引っ込んでしまえは話にならない。当方は気力を振り起こして、「ウィーン訪問時には、正男氏は5つ星ホテルでスイートに泊まり、豪華な生活を堪能していたと聞く」と少し突っ込んでみた。するとこの人物は鋭い目を当方に向け、「オーストリア内務省関係者から入手した情報だろう。確かに、正男氏は金をもっている」と答えたが、それ以上聞くな、といった強い響きがあった。
そこでテーマを変えて聞いた。「正男氏はお国では重要な任務を持っているのですか」。この人物は「重要な任務?」と聞き直しながら笑った。それを良い事に、当方は「ディズニーランド訪問以外の任務ですよ」と冗談を言ってしまったのだ。この人物はもはや何も答えてくれなくなった。
当方と「正男氏に近い人物」との短い会話はこのようにして終わった。いずれにしても、正男氏の近日中の訪仏予定はないようだ。