ローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁の新国務長官、タルチジオ・ベルトーネ枢機卿(ジェノバ大教区)は先日、「バチカンにサッカーのナショナル・チームを作りたい」と述べ、教会内外で大きな話題となった。
ソダーノ国務長官の後任者であり、べネディクト16世の片腕の枢機卿の発言だけに、「そのアイデアは単なる空想ではないはずだ」といった期待感が既に聞かれる。
バチカンとスポーツは決して無縁ではない。前ローマ法王のヨハネ・パウロ2世がスキーを行うなど、非常にスポーツマンだったことはまだ記憶に新しい。ドイツのW杯では、教会をオープンにして試合の中継サービスをしたドイツ教会が出てきたほどだ。聖職者の中に熱狂的なサッカーファンがいても不思議ではない。
サッカーは世界最大のスポーツだ。その影響も絶大だ。世界11億人の信者を有するカトリック教会の総元締めであるバチカンがナショナル・チームを作れば、大きな反響は必至だ。ナショナル・チームの創設案が“神の啓示”によるのかどうかは知らないが、先見のあるアイデアだ。
バチカンは人口900人の最小国家だ。その国土も0・44平方キロに過ぎない。ムソリー二政権が1929年、ラテラノ条約を締結して、バチカン市国(正式国名は聖座)が公認された経緯がある。バチカンは今日、国連ではオブザーバーの立場だが、その政治的影響力は大国並のものがあり、けっして過小評価できない。
そのバチカンでナショナル・チームが出来れば、八百長試合やドーピング問題などで揺れ動く世界のスポーツ界で新風が巻き起こることが期待できるわけだ。ひょっとすれば、若い神父の中にタレントのある有望選手が出てくるかもしれない。
ソダーノ国務長官の後任者であり、べネディクト16世の片腕の枢機卿の発言だけに、「そのアイデアは単なる空想ではないはずだ」といった期待感が既に聞かれる。
バチカンとスポーツは決して無縁ではない。前ローマ法王のヨハネ・パウロ2世がスキーを行うなど、非常にスポーツマンだったことはまだ記憶に新しい。ドイツのW杯では、教会をオープンにして試合の中継サービスをしたドイツ教会が出てきたほどだ。聖職者の中に熱狂的なサッカーファンがいても不思議ではない。
サッカーは世界最大のスポーツだ。その影響も絶大だ。世界11億人の信者を有するカトリック教会の総元締めであるバチカンがナショナル・チームを作れば、大きな反響は必至だ。ナショナル・チームの創設案が“神の啓示”によるのかどうかは知らないが、先見のあるアイデアだ。
バチカンは人口900人の最小国家だ。その国土も0・44平方キロに過ぎない。ムソリー二政権が1929年、ラテラノ条約を締結して、バチカン市国(正式国名は聖座)が公認された経緯がある。バチカンは今日、国連ではオブザーバーの立場だが、その政治的影響力は大国並のものがあり、けっして過小評価できない。
そのバチカンでナショナル・チームが出来れば、八百長試合やドーピング問題などで揺れ動く世界のスポーツ界で新風が巻き起こることが期待できるわけだ。ひょっとすれば、若い神父の中にタレントのある有望選手が出てくるかもしれない。